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【メールお悩み相談室】足の付け根にふくらみが…

 2017/04/15 コラム 予防 肛門病
この記事は約 9 分で読めます。
嵌頓ヘルニア

「これって病気かな・・・?」病院へ行く前にお医者さんに相談できたらいいな、と思う事ありせんか。というご要望にお応えして開設された「メール相談室」。寄せられた質問の中から、当院で多かった質問をピックアップしてご紹介しています。

今回のお悩みは、なかなか人に見せにくい「足の付け根周辺にふくらみがある」という方々からのご質問です。

これは何?というメールとっても多いんです。。。

Q1:右下のお腹の部分にふくらみがあります。抑えるとへっこみます。これは何ですか?

イエル
ナオル先生。今日のメール相談は足の付け根(ソケイ部)に、気になるふくらみを見つけた、という感じのお悩みをまとめました。この質問もとっても多いですよねー。

私が返信するので、先生のお答えを教えてください。

ナオル
わかりました。ではメールを読み上げてください。
イエル

はい。まずは最初の方から。50代の女性の方からのメールです。

一ヶ月ほど前から、お腹の右下の所に、やわらかいふくらみがあります。抑えるとへこみ、横になると消えます。痛みはありませんが、気になってメールしました。他に病気はしておらず、これまでも大きな病気はありません。とのことです。

足の付け根にふくらみが

ナオル

はい。来院いただいて、きちんとした診断をお受けいただきたいと思いますが、メールから推測する限りでは「ソケイヘルニア」かと思われます。ソケイヘルニアとは、お腹の壁の弱いところを通って、お腹の中の脂肪や腸が飛び出てくるものです。特に腸が飛び出てくるものを昔は脱腸と呼んでいました。飛び出してしまったものは、通常であれば身体を横にしたり、手で押し込むと引っ込みます。

しかし出てきたものがヘルニアの出口で締め付けられ、戻らなくなることがあります。それを嵌頓(かんとん)と言います。嵌頓(かんとん)したものが腸であると腸の血流が止まってしまい、強い痛みが出て緊急手術が必要になったりします。

女性のヘルニアは、気づかれることが少なく中々発見されないことが多いです。せっかくご自身で早めに気づかれたようですので、一度早めの診察を受けられることをお勧めします。

Q2 立ち仕事で荷物を持つと、下腹部(膀胱近く)に痛みがある

イエル

40代の男性の方からのメールです。

立ち仕事で、たまに重いものを持つのですが、その際ソケイ部(足の付け根)から膀胱にかけて、押されるような強い痛みがあります。はじめは熱っぽくなり、引きつりを感じ、その後に痛みが強く出ます。冷やすと少し良くなります。横になると痛みが治まります。ただ見た目のふくらみはありません。くしゃみをすると痛みます。かなり昔ですがエコーで見た時には何もないと言われました。

しかし、これはやはり、ソケイヘルニアではないかと思ってメールしました。

ナオル

一度診察してもらったことがあったために、現在来院を迷われているとのことですね。

過去に何でもないと言われても、現在は痛みが出ているということですので、状態に変化があるかもしれません。もう一度、ソケイヘルニア専門の医療機関へお越しいただき、診断をうけていただきたいと思います。

いただいたメールから推測すると、やはりソケイヘルニアかと思われます。ソケイヘルニアがどういう病気かについては、前の女性の方の説明と同じように返信してあげてください。

ソケイヘルニアは放置しても治りません。また痛みは、さらに強い痛みへと変わることがあり、その場合は緊急手術対応になることもありますので、今診察を受ける方が、後から楽になることと思います。

脱腸を戻す治療は手術での治療となります。手術自体は手術の前日から入院いただいて2泊程度の入院です。退院後はすぐに職場へ復帰していただけます。

これについては受診された病院とよくご相談ください。

Q3 睾丸がひとつ増えたような不快感

イエル

20代男性の方からのメールです。

半年以上悩んでメールします。左側の睾丸がひとつ増えたような不快感があります。常に持ち上げられている感覚と、吐き気のような気分の悪さがあります。

痛みは時々あり、腫れているように見える時もあるし、ひっこんでいる時もあります。病気なのかどうかわからずに、気になって調べたらこちらにたどりつきました。とのことです。

ナオル

該当部位の場所が場所なだけに、病院に来づらいことでしょう。また不快感だけでは病気かどうか悩まれているご様子で、病院に来ていいのか迷われていらっしゃいますね。

該当部位は人に見せたくない部位ですので、お気持ちは分かります。ただやはり、ご自身でも調べられたようですが、メールから推測しても、ソケイヘルニアだと思われます。もちろん実際の診察が必要です。

ソケイヘルニアについては、似たような疾患部位の写真を掲載したページがあ

りますので、リンクを送ってあげてください。

【閲覧注意】目で見るソケイヘルニア(脱腸)

ソケイヘルニアを放置すると、このようにさらに悪化する場合がある、という具体例となります。ショックが強いかもしれませんが、診察を受けることの後押しになればと思います。今までの方と同じように、ソケイヘルニアは放置しても治らないこと、また、放置による悪化がある旨、書き添えてあげてください。

Q4 夜間病院で「かんとんヘルニア」で手術が必要と診断されましたが本当でしょうか?

イエル

こちらは40代の男性の方です。

夜間にお腹の痛みで救急病院に行ったところ「かんとんヘルニア(嵌頓ヘルニア)」と診断されました。放置しても治らないので、治療をするなら手術が必要と言われました。しかし本日は痛みが取れたため、本当に手術が必要か疑問が出てきました。

対応方法は手術しかないのでしょうか?

ナオル

なるほど。急な診断結果に驚かれたことでしょうね。

直接診断してみないとわかりませんが、この文面からして、ソケイヘルニアと思われます。繰り返しますが、基本的にソケイヘルニアは放置しても治りません。「かんとん(嵌頓)」というのはどういう状態か、といいますと、お腹の中の脂肪や腸が出てきて、ヘルニアの出口で締め付けられ、戻らなくなっている状態です。そのままにしておくと、指を輪ゴムでしばったら血流が止まって紫色になりますように、その部分の血流が止まって、最終的には、壊死(えし)といって、その部分の細胞は死んでしまいます。

かんとん状態は徐々に進行しますので、はじめは違和感や腫れ程度ですが、急変すると強い痛みが出たり、緊急手術という対応になります。急変時になりますと、命の危険性がでてきます。今のうちに、手術対応ができる専門医へ行き、より精密な診察を受けることをお勧めします。

Q5 同じ手術を2度できますか?

イエル

続いては、こちらは70代の男性の方です。

20年ほど前にソケイヘルニアの手術をしました。再発したようなので、また手術をしたいと考えているのですが、同じ手術は2度受けられるものでしょうか?というご質問です。

ナオル

2回目なのですね。でしたらソケイヘルニアについてはお詳しいかもしれませんね。

手術は2度目でも可能です。しかしお察しの通り、再発の場合、癒着などもあり、1回目の手術よりは大変になります。手術をされる場合は、ソケイヘルニアの門医療機関をお探しになられるといいかと思います。

病院を探す際に、指標にするのは「年間手術件数」です。その病院の信頼性の目安になります。全国的にみて手術件数の多い病院を探してみてください。通常、手術件数は聞けば教えてくれます。教えてくれない病院は、候補から外すのが妥当です。

まとめ 痛かったら我慢しないで!

イエルです。今回のお悩みまとめ、いかがでしたか?

ソケイヘルニアは男性のご相談が多いです。そして、共通しているのは、皆さん痛みが出ても、我慢してお仕事をしているということ・・・。

確かに、病院へ行くのは大ごとですし、恥ずかしいかもしれませんし、お仕事もお休みするのは大変かもしれません。ですが!我慢は禁物です!痛みが出ているということは、何らかの異変がある、というサインです。ナオル先生も何度も言ってますが、ソケイヘルニアは放置では治らないようです。

さらに我慢を重ねて放置すると、あの写真のように・・・。怖い。
ご自分の大切な体のためにも、おかしいな、と思ったら早めの対応をおすすめします!

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Dr.terada

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