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良い病院とかかりつけ医の選び方とは?チェックポイントのまとめ

 2016/01/27 コラム 予防
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良い病院

良い病院とかかりつけ医の選び方とは?チェックポイントのまとめ

世の中には病院がたくさんあります。ちょっとした病気の時にすぐに行ける「かかりつけのお医者さん」や病院、選ぶだけでも時間がかかりますね。そんな時、どんな基準で選んでいけばいいのでしょうか。選ぶポイントをまとめました。

親切な医療が普及してきました

病院という意味のホスピタルという英語は「遠くから来たお客さんをもてなす」という意味のホスピタリティーからきた言葉です。この単語の意味どおりに考えれば、病院に来る患者さんはお客さまということになります。

アメリカのベスイスラエル病院の待合室の壁には、「患者の権利について」という一文が貼ってあるそうです。

内容を要約すると、

・患者は、医師や医療関係者から親切にしてもらう権利がある
・患者は、自分の病名や症状をくわしく説明してもらう権利がある
・患者は、自分が受ける治療や手術、検査について説明を受け、納得がいかなければ拒否をする権利がある
・患者は、プライバシーを守ってもらう権利がある

となります。これらの考え方は、「インフォームド・コンセント(説明と同意)」(後ほど解説いたします)という標語で、最近の日本の医療現場にも普及しつつあります。

これまでの日本では、医師から患者さんへ一方通行の診療が行われていて、治療について医師に質問すると「医者でもないくせに、生意気な口をきくな」と怒られた、という話が当たり前のような風潮がありました。

しかし日本でも、遅ればせながら、「クオリティー・オブ・ライフ(生活の質)」と「インフォームド・コンセント(説明と同意)」という考え方が認知されて、患者さんが治療後に充実した人生を送れるように、医師が最善の治療法を吟味しながら診療にあたることが義務となっています。

まずは身近な「かかりつけ医」を持とう

生活の質を保つ上でも、おすすめしたいのが「かかりつけ医」を持つ、ということです。かかりつけ医とは、日常的な診療や健康管理等を行ってくれる身近なお医者さんの事です。

最近は、医療が細かく専門化され、いざというときに自分の病状にあった医療機関を選ぶのが難しくなっています。自分にあった医療機関を選ぶためにも、気軽になんでも相談できる「かかりつけ医」を身近に持つことが望まれます。

大きい病院では待ち時間が長くかかる場合もありますので、ご家族でかかりつけ医を決めておくと、ちょっとした風邪等の病気の際にも安心です。また相談していくことで、信頼関係も厚くなっていきますね。

【かかりつけ医のメリット】

  • 待ち時間が比較的短く、受診の手続きも簡単。
  • 親身になって診察をしてくれる。
  • あなた以外の家族の方の相談にものってくれる。
  • 大病院では予約が必要な検査もすぐにできることも多い。
  • 入院やくわしい検査が必要な時も適切な病院へ紹介してくれる。
  • 家族の病状・病歴、健康状態を把握しているので、もしもの時に
  • 素早い対応をしてくれる。
  • 食事面等、日常の健康管理のアドバイスをしてもらえる。

「かかりつけ医」を決める時のポイントとは

かかりつけ医は何でも相談できる頼りになる存在ですから、ご自身のためにも信頼・安心できる、納得のいくお医者さんを探してください。そんなお医者さんに出会うためのチェックポイントを上げてみました。

  • 自宅付近にあり、近所の評判が良い。
  • 患者の話をしっかり聞いてくれて、気軽に相談しやすい。
  • 病気、治療、薬などについてわかりやすく説明してくれる。
  • 必要に応じて、適切な専門医を指示、紹介してくれる。
  • これまでの病気や食物・薬のアレルギー等を把握してくれる。
  • 病気だけでなく、医学的な意見を述べ介護プランにも参加してくれる。
  • 食事面等、日常の健康管理のアドバイスをしてくれる。

大きな病院での受診が必要になったとき

大きな病院での受診が望ましい状態になった時、まずはかかりつけ医に相談して、症状にあった適切な診療科を紹介してもらうのが得策です。何科を受診すれば良いのかの迷いも解消されますし、自分の判断で診療科を選択してしまうと、長時間待たされたあげくに他の科にまわされるとういことにもなりかねません。 かかりつけ医は、勉強会などを通じ「この病気は○○先生の専門分野だ」といった情報を持っていますので、紹介状を書いてもらうととても安心です。

紹介状には患者さんにたくさんのメリットがあります。まず優先的に検査や診察を待たずに受けることができます。 これまでの検査や診察の情報が事前に送られるので、治療や検査がダブることなく効率よく受ける事ができます。

紹介状なしで大病院に行くと、2時間待ったのに診療はたったの3分なんていうこともあります。また診察料が割高になってしまったり、検査が重複してしまうなど無駄な検査を受ける羽目にもなりかねません。また、外来が混雑し本当に高度な医療が必要な場合に支障をきたしてしまいます。

良い病院の選び方1:年間手術症例数が多い

紹介状で病院を紹介してもらうほかに、セカンドオピニオンとして、またご自身やご家族の病院を探す必要があることもあるでしょう。そんな時、どういう基準で選ぶとよいでしょうか?

最も判断しやすい基準としては、「手術件数」があげられます。

手術件数が多いということは、それだけ多くの経験を積んできているため、たとえ不測の事態が起こったときでも、冷静に対処し、適切な処置ができるということになります。 では実際に病院や医師の症例数や手術成績を知るにはどうすればよいのでしょう? ホームページで公開していたり、病院の入口に掲示してある場合もあるようです。(注:対応は病院による)

また、わからない場合は、直接医師に尋ねるてみるのもよいでしょう。その際に、嫌な顔をしたり怒り出すようなら、その医師にかかるのはやめたほうがよいかもしれません。正々堂々と症例数や手術成績を公表できるということが、信頼できる病院の証だと思います。

良い病院の選び方2:良い病院チェックポイントを持つ

病院では何か嫌な思いをした、疑問を持ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。患者は病気を持っているので立場的に弱気になったり、疑問を飲み込んだり、言いなりになったりしてしまいがちですが、自分や家族の大切な体を扱われるのですから、敬意をもって接してくれる良い病院を選びたいですよね。

ここではそんなよい病院選びのポイントをまとめてみました。基本的なことばかりなのですが、大切な基準だと思います。指針にしてみてください。

  • 清潔感がある
  • 電話対応が良い
  • スタッフの対応が丁寧である
  • 患者の訴えを真剣に聞いてくれる
  • 病気のことをきちんと納得のいくまで説明してくれる
  • 誠意が感じられる
  • 横柄な態度で接していないか
  • 入退院時の説明や指導がしっかりしている
  • 治療方針をしっかり立てて説明してくれる
  • 必要な検査を必要な分だけおこなっているか

患者としてできること・・・インフォームドコンセントと9つの注意ポイント

良い医療を求め、医師や医療従事者との良好な関係を望むとき、病気の治療や手術に際して、患者としてもしっかりとした心構えで臨む必要があります。

前述しましたインフォームド・コンセント (informed consent) 。この言葉聞いたことがあるでしょうか?インフォームド・コンセントとは、「正しい情報を得た(伝えられた)上での合意」を意味する概念です。日本語訳では、「説明と同意」という語が使われています。

インフォームド・コンセントを受けた、ということは病院側では患者への適切な説明をし、患者再度ではが病院側の説明、投薬、手術、検査などに、合意しましたということです。双方間のコミュニケーションと合意がここにはあります。

一般的には、治療を受ける本人(や家族)が、口頭(必要に応じて文書を併用)にて治療方針の通知・説明を受ける、という方法が採られます。 つまり患者様は、自分の病状や病気のことについてよく知り、どういう検査や治療を受けるかを自分で決定する権利があるということです。

病気という宣告で動揺も大きいこととは思いますが、わけも分からないうちに、病気についての説明や注意書きのような書面を渡されて、サインをしてしまわないよう気をつけましょう。 サインをするということは同意(承諾)したという認識でとられますので、サインは十分に理解して納得した上でする必要があります。

そんな患者としての注意ポイントをまとめました。いざという時のために、ご活用ください。

  • 理解力のある家族と一緒に説明を聞く。

  • 理解できるまで説明を求める。

  • 正確な診断名・病期などを聞き、書面による説明を受ける。

  • その疾患がどんな疾患なのかの説明を受ける。

  • どんな治療法があるのか、各治療法ごとの利点・欠点を聞く。

  • 治療をしない場合の経過を聞く。

  • その病院での当該疾患の治療経験や成績について尋ねる。

  • その疾患に対する他の治療施設の有無を尋ねる。

  • 自ら医学関係の書物を読み、基礎知識を得ておくことも重要

インフォームド・コンセント、セカンドオピニオン、予後、など医療でよく使われる用語の解説集はこちらからどうぞ
関連記事▶︎ がん告知の時に知っておきたい、わかりにくい病院用語

まとめ

今回は「良い病院とかかりつけ医の選び方とは?チェックポイントのまとめ」ということをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?参考にしていただき、あなたやあなたの大切な方の健康生活のお役に立てれば幸いです。

 

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ナオル

ナオル

こんにちは。日本を健康にすべく健康惑星からやってきたナオルです。

僕、こう見えて医者なんです。人間の体って面白い。特に、地球上生物の栄養摂取と排泄の仕組みは興味深い(僕たちは食べませんから)。そんなわけで、専門分野は消化器、肛門疾患です。今日も日本中から集めた論文や臨床に基づいた確かな情報をお届けします。

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