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【閲覧注意】目で見る胃がん

 2016/03/14 病名
この記事は約 3 分で読めます。
胃がん

日本における胃がんの患者数は7万人超(2013年実測値)。日本は世界でも胃がん大国です。

そのため胃カメラによる内視鏡検査をされる方も多数いらっしゃいます。病院からご自身の胃カメラ写真を貰ってきたものの、実際、胃がんにかかると胃の患部はどうなっているのか? 気になるものです。ここでは胃がんの患部写真を掲載していきます。お写真のある方はお手元にご用意して比較してご覧ください。安心の一助になれば幸いです。

世界で一番の胃がん多発国日本

患部写真の前に、胃がんの基礎データをご紹介します。日本における胃がんの患者さんの数(罹患数)は非常に多く、1970年代の調査以来、臓器別がん患者数で常に一位でした。2015年の調査で、大腸がんにトップの座を譲りましたが、いまだに日本には胃がんの患者さんが数多く認められます。

世界に目をむけても日本は胃がん多発国ですが、定期検診の普及、治療法の進歩にてその死亡率は減少してきています。

胃がんは早期に発見し、早期に治療を受ければ、5年生存率も非常に高くなります。しかし自覚症状が出るような進行がんでがんが見つかった場合は5年生存率は50%以下になってしまいます。早期発見が治癒のカギです。

http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20150428.html
(国立研究開発法人国立かん研究センターHPより)

胃がんの病期別生存率
病期 症例数(件) 5年相対生存率(%)
I 8,674 96.7
II 1,210 64.4
III 1,517 46.7
IV 2,509 7.3
全症例 14,808 71.8
(全国がん(成人病)センター協議会の生存率共同調査2015年10月)

閲覧注意 実際の胃がん

では早速ですが、実際の胃がん腫瘍部について掲載していきます。悪性腫瘍と言われるがんの患部は実際にはこのようになっています。ここから先は、グロテスクな部分がありますので、お食事中の方、こういったお写真が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。

胃がん種類1胃がん種類2

早期発見がカギ

早期胃がんは症状が少なく、検診にて偶然見つかることが多くなっています。初期段階では日常によく見られがちな不快感、市販薬で対応しがちな痛み、胸焼けなどが症状のため、放置されがちな現状です。初期段階では内視鏡による切除が可能で手術自体の負担も軽度です。

写真のように進行が進むと、食欲不振、体重減少、全身衰弱などが見られ、急に体重が減ったりして、徐々に全身状態が悪くなってきます。この段階での治療開始は、生存率が低下します。

胃の不快感が続いている方、気になる方は気軽に病院での検査をおすすめします。早めの検査で早めの安心を手に入れてください。

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ナオル

ナオル

こんにちは。日本を健康にすべく健康惑星からやってきたナオルです。

僕、こう見えて医者なんです。人間の体って面白い。特に、地球上生物の栄養摂取と排泄の仕組みは興味深い(僕たちは食べませんから)。そんなわけで、専門分野は消化器、肛門疾患です。今日も日本中から集めた論文や臨床に基づいた確かな情報をお届けします。

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