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ファーター乳頭部がん(ファーターにゅうとうぶがん)

 2016/11/12 治療 病名 症状
この記事は約 2 分で読めます。
ファーター乳頭部がん

【どんな病気?】

胆管が十二指腸に注ぐ場所を「ファーター乳頭部」と言います。

ファーター乳頭部には、胆管の他に、膵管も注ぎ込みます。最終的に、胆管と膵管は共通管となり、ファーター乳頭部の周りはオッディー括約筋という筋肉で囲まれます。そのファーター乳頭部にできた悪性腫瘍のことをファーター乳頭部がんといいます。

60歳代の男性にやや多くみられます。十二指腸のファーター乳頭部にできた腺腫(せんしゅ:良性の腫瘍のこと)が発がんの危険因子と考えられています。

【体の症状は?】

早期から黄疸(おうだん)の症状がみられることが多くなっています。胆管の閉塞のみならず、膵管も閉塞するため膵炎を合併し、腹痛や発熱がみられます。がんの部分が潰瘍を形成すると、出血して貧血がみられる場合があります。

【検査】

血液・尿検査

閉塞性黄疸を止める場合、直接ビリルビンの上昇、胆道系酵素の上昇がみられます。

上部内視鏡検査

十二指腸内視鏡にてファーター乳頭部に腫瘍を認めます。生検(組織の一部を採取して行なう検査)を行うことで、確定診断ができます。

ファーター乳頭部がん

超音波検査、CT検査、MRI検査

下部胆管に腫瘍と、その上流の胆管の拡張がみられます。

この検査は、周囲組織への進展の程度、リンパ節転移の有無の診断に有用です。3Dで胆管を描出することが可能なMRCPでは造影剤を使用せずに、胆管の狭窄、上流の拡張像を認めることができます。

ファーター乳頭部がん

【治療・処置】

胆管ドレナージを行った後、膵島十二指腸切除術を行います。

早期から黄疸がみられることが多いので、早期発見ができます。そのため予後は比較的良好です。(5年生存率30~50%)

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ナオル

ナオル

こんにちは。日本を健康にすべく健康惑星からやってきたナオルです。


僕、こう見えて医者なんです。人間の体って面白い。特に、地球上生物の栄養摂取と排泄の仕組みは興味深い(僕たちは食べませんから)。そんなわけで、専門分野は消化器、肛門疾患です。今日も日本中から集めた論文や臨床に基づいた確かな情報をお届けします。


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