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てんかん

 2016/08/28 治療 病名 症状
この記事は約 3 分で読めます。
てんかん

【どんな病気?】

てんかんとは、脳神経が過剰に働いて起こる反復発作(てんかん発作)を繰り返す脳の病気の総称のことです。

その原因や症状によりいろいろな種類のてんかんが存在します。そのため、治療の方法、完治する頻度も様々です。てんかんの有病率は、人口1000人に対し4〜9人です。すなわち人口の100人から200人に一人が罹患していることになります。

好発年齢は、乳幼期から高齢期まで幅広いですが、3歳以下の発病が最もおおく、80%は18歳以前に発病すると言われています。しかし、近年は、高齢化に伴い高齢者の脳血管障害などによる発病が増えてきています。

てんかんの種類は、大きくは脳に何らかの障害や傷があることによって起こるてんかん(症候性てんかん)と様々な検査をしても異常が見つからない原因不明のてんかん(特発性てんかん)に分けられます。

【体の症状は?】

てんかんの症状も、そのてんかんの種類により様々です。一般的には、片頭痛、失神(意識消失)、泣き入りひきつけ、痙攣などを認めます。

【検査】

脳波検査:

てんかんの診断や、てんかんの発作型の判定に重要な検査です。安全で、痛みもなく負担の少ない検査です。脳波は、おきている時(覚醒時)と睡眠時の両方を記録します。特に睡眠時は、てんかんの波が最も出現しやすいので、睡眠脳波を記録する事はてんかんの診断に重要です。

脳CT検査、MRI検査:

脳の構造の異常を調べる検査で、特に症候性てんかんの場合には重要となります。

SPECT検査:

SPECT検査とは、体内に注入した放射性同位元素の分布状況をCT断層画面で見る検査のことです。脳の血流を測定したり、脳の抑制性伝達物質受容体を検査することができます。てんかん病巣の部位診断に役立ちます。

【治療・処置】

治療は適切な抗てんかん薬を服用することで、大部分の患者さんでは発作は抑制され通常の社会生活を支障なく送ることができます。しかし、なかには抗てんかん薬では発作を抑えることができず、「難治性てんかん」として複数の抗てんかん薬の調整や外科治療などの専門的なてんかん治療を必要とする場合もあります。

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ナオル

ナオル

こんにちは。日本を健康にすべく健康惑星からやってきたナオルです。

僕、こう見えて医者なんです。人間の体って面白い。特に、地球上生物の栄養摂取と排泄の仕組みは興味深い(僕たちは食べませんから)。そんなわけで、専門分野は消化器、肛門疾患です。今日も日本中から集めた論文や臨床に基づいた確かな情報をお届けします。

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