小脳出血(しょうのうしゅっけつ)
【どんな病気?】
小脳出血とは、小脳の血管が破綻して小脳が出血してしまう病気です。すべての脳出血のうち約10%の頻度で認め、高血圧の既往のある人に多く認めるものです。
【体の症状は?】
日中の活動時に突然、激しい後頭部痛を訴えます。突然の頭痛の後、急に立つことができなくなり、歩くことができなくなってしまいます。(急速に進行する起立・歩行障害)
その他、ぐるぐる回転して見える回転性めまいや反復する嘔吐を認めます。また、目の眼球が一方方向を見続けるようになってしまうこともあります。(共同偏視)しかし、耳鳴り、難聴は認めません。
【検査】
頭部CT検査:
小脳に出血を認めます。
【治療・処置】
小脳出血の治療は、出血の血腫の大きさにより治療方法が変わります。血腫の大きさが3cm以下の場合には、血圧のコントロールをして、保存的に様子を観察します。血腫の大きさが3cm以上の場合には、手術で血腫除去術を行います。