【閲覧注意】目で見る下肢静脈瘤・・・医療の進歩ってすごい!最新治療事例はこちら

【閲覧注意】目で見る下肢静脈瘤・・・医療の進歩ってすごい!最新治療事例はこちら
下肢静脈瘤は、ふくらはぎの血管がボコボコふくれてくることが多い病気です。命に別状がないので放置される方が多いのですが、見た目には、形状の変化が目立ってきます。その治療前の症状と最新技術での治療後を写真で比較しました。
命に別状はないものの、ほおっておくと壊死まで達することもある下肢静脈瘤
下肢静脈瘤について、血管外科を専門としない先生は、放っておいて大丈夫と言われる方が多いようです。極端な言い方をすれば、命に関わる病気ではないので、必ずしも手術を受ける必要はありません。
ただし、一度壊れた静脈は薬では治ることはなく、予防をしなければ少しずつ進行します。その結果、だるい・むくむ・つる・かゆいといった不快な症状が進行してきます。
さらにひどくなると、湿疹や色素沈着(皮膚が黒ずんできます)、潰瘍形成(皮膚がじくじくしてきます)などの皮膚症状が出現します。
下肢静脈瘤の実際
下肢静脈瘤は、足のかゆみ、ほてりといった不快感からはじまり、静脈血管が浮き出る、湿疹が出る、色素沈着、歩行困難、出血、潰瘍と進行します。
ここから先、実際の症例写真を掲載します。お食事中の方、生々しい画像が苦手な方はご遠慮ください。
医学の進歩ってすごい!最前治療の実際
実例では進行度の高い写真が並びました。ただし、これらの症状があっても治療が可能です。日本でも屈指の症例数を持つ寺田病院下肢静脈瘤センター(東京都)より、症例写真をお借りしました。
治療前と治療後の比較写真を掲載します。見た目だけではなく、むくみ、かゆみがなくなるといった症状も軽減されます。
◆ストリッピング手術による治療事例(50代男性)
◆レーザー手術による治療例(40代女性)
◆弾性ストックングによる治療
◆その後のレーザー手術による回復
最新治療法とは? 痛みがなくなった!最新レーザー技術
上記に少し出てきますが、下肢静脈瘤の手術には、レーザー治療とストリッピング治療、小切開静脈瘤切除という手法があります。
手術の違いや詳しい内容についてはこのページでご確認ください。
関連記事→できたしまった静脈瘤の手術についてお答えします。3種類の治療徹底比較
このうち、最新の手法はレーザー治療です。
現在、日本で健康保険適用となっているレーザー機器はELVeSレーザー(980nm, 1470nmの二種)のみです。2011年4月に国内で初めて980nm ELVeSレーザーが「下肢静脈瘤血管内治療レーザー」として医療機器承認を取得し、年々施行する施設が増えています。 そして、2014年5月に980nm ELVeSレーザーの後継最新機種として1470nm ELVeSレーザーが登場しました。
このレーザーを用いた場合には、どの病院でも手術料金は、片足につき健康保険3割負担の方で約4万3000円、1割負担の方で約1万4000円と決まっています(実際の治療費は、これに麻酔費用や検査費用などが加わります)。
これ以外のレーザーを用いている施設は、10万円や20万円(あるいはもっと高額)の自費診療を行っているようです。高額なレーザーでは治療後の痛みが少ないことがいわれていますが、治療効果に大きな差はないといわれています。日本全国で最も行われているレーザー治療はELVeSレーザーです。
下肢静脈瘤治療を専門としている施設では、どんどん1470nm ELVeSレーザーを取り入れています(2014年6月現在、国内で約30施設)。
手術料金はこれまでと同じで、手術時間は速くなり、手術後の痛みや内出血が格段に起こらなくなりました。
980nm ELVeSレーザーでは、手術後の合併症として、レーザー部の痛みと皮下出血(内出血)が多かれ少なかれ生じてしまいます。 痛みは痛み止めの服用でコントロール可能ですし、皮下出血(内出血)は約2-3週間で消失しますが、やはり患者さんにとっては不快な合併症で、これらが起こらないに越したことはありません。
1470nm ELVeSレーザーでは、このレーザーと新しいレーザーファイバー(ラディアル2リングファイバー)の組み合わせにより、980nmレーザーで起きる皮下出血や痛みがほとんど生じなくなりました。
費用はもちろん980nmレーザーも1470nmレーザーも同じ料金です。
現在のところ、日本で下肢静脈瘤レーザー治療を受けるなら、1470nm ELVeSレーザーが安価で痛みもなく最善の治療法であると思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。専門医による治療改善例は驚きの回復ですね。
写真の回復には素晴らしいものがありますが、やはりこうなる前に早期に病院へ相談したいものです。なにより早期診断は治療自体が楽になります。症状が軽い場合は手術なしで治療できる場合も多くなります。
命に別条はないとはいえ、足の状態は常に見えているため、症状が目についたまま日常を送るということになります。この「ずっと気になっている状態」は、実際にはストレスにもなりますよね。
足のむくみやほてりが長く続いている、また血縁者に下肢静脈瘤の方がいらっしゃるなど、気になる場合がありましたら専門医に相談して快適ライフを手に入れてください。
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