【閲覧注意】目で見る大腸がん

日本人に最も多いがんとなった大腸がん。そのため大腸カメラによる内視鏡検査をされる方も多数いらっしゃいます。病院からご自身の腸内写真を貰ってきたものの、実際、大腸がんにかかると腸の患部はどうなっているのか? またポリープと悪性腫瘍はどう違うのか? ここでは実際の患部写真を掲載していきます。お写真のある方はお手元にご用意して比較してご覧ください。安心の一助になれば幸いです。
いよいよトップになった日本人で最も多い大腸がん
日本おける臓器別がん患者数(罹患数)は、胃がんが長年、一位でした。大腸がんの患者数はそれほどでもありませんでしたが、高度成長期以降、1980年代から食生活の欧米化とともにその数は激増しました。そしてついに、2015年8月、国立がん研究センター「がん診療連携拠点病院」(409施設)の2013年の診療実績が出され、初めて「大腸がん」が1位となりました。
男女別でみた症例数は、以下のようになります。
http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20150428.html
(国立研究開発法人国立かん研究センターHPより)
大腸がんは初期状態で治療すると100%完治する
がんは不治の病・・・そんなイメージ、まだお持ちでしょうか? 実は、大腸がんは比較的おとなしい性質のがんで、他の部位のがんと比べると成長が遅く、リンパ節転移も少ないため、早期発見の初期状態での治療だと100%完治する病気です。また治療技術も日進月歩です。
しかし、早期発見が難しい側面もあります。なぜなら、無症状だからです。初期の発見は、検診や、他の病気を疑っての検査で判明することがほとんどです。
がんの進行度別の「5年後の生存率」を示す下記データをご覧ください。早く発見できるほど、生存率が高いのはお分かりいただけると思います。大腸がんは大腸内視鏡など検査によって発見できます。
病期 | 症例数(件) | 5年相対生存率(%) |
I | 2,402 | 99.2 |
II | 2,084 | 89.1 |
III | 2,309 | 78.7 |
IV | 1,634 | 78.7 |
全症例 | 8,809 | 75.0 |
閲覧注意1 実際の大腸がん
では実際の大腸がん腫瘍部についてみてみましょう。悪性腫瘍と言われるがんの患部は実際にはこのようになっています。ここから先は、グロテスクな部分がありますので、お食事中の方、こういったお写真が苦手な方は閲覧をご遠慮ください。
閲覧注意2 大腸ポリープ・・・大腸がんとの違い
大腸ポリープとは、大腸の内側の壁にできた、腫瘍(しゅよう)の総称です。大腸ポリープには、そのまま放置しておいても大丈夫な良性のものや、がんになるものなど、いくつかの種類があります。
ここでは、大腸ポリープの写真を掲載します。ポリープの直径が2cm以下であれば、内視鏡で取ることができます。(内視鏡的ポリープ切除術)。内視鏡による大腸ポリープ切除前と切除後の写真になります。きれいに切除してある術例写真です。
切除後の状態です。 きれいに切除でき、出血もしていません。
根っこの部分を絞めて血管を遮断します。
それ以上のものは、外科手術の適応になります。直径5mmを越すと腺腫性であることが多く、ガン化の危険を秘めているため、治療をするのが一般的です。
早期発見がカギ
日本で最も発症者の多い大腸がん。早期発見で100%完治します。早期発見率を引き上げ、一人でも多くの方が完治による復帰になることを願っています。気になる方はぜひ検査を受け安心を手に入れてください。
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リンク:内視鏡検査って何をするの?