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肛門周囲炎

 2016/06/17 治療 病名 症状 肛門病
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肛門周囲炎

どんな病気?

肛門の周りの皮膚がただれる皮膚病です。多くは手のアカギレのようにかぶれなどが原因ですが、真菌(カビ)による場合もあり適切な処置が必要です。原因としていぼ痔の脱出により腸液が漏れ肛門がただれる、接触性の皮膚炎、機械的刺激(下着のこすれなど)などがあげられます。

体の症状は?

かゆみ、痛み、熱感などがあります。肛門の皮膚が荒れてくると浅い切れ痔状態になり、痛かゆさが出現します。カンジダなどのカビ(真菌)、インキン・タムシ(股部白癬症)などは季節によって症状が変わります。女性の方は、生理の前後にオリモノが多くなると、かゆみを訴えられる方も多くなっています。

オシリが痒くなると不潔のためではないかと考え石鹸をつけてゴシゴシ肛門を洗う方が多くいらっしゃいますがそれは大きな間違いです。決して肛門をこすってはいけません。(中には本当に不潔な方もいらっしゃるとは思いますが・・・。)強くこすると皮膚炎を悪化させてしまうだけです。ガーゼのようなもので軽く洗い、石鹸は使わない、または中性石鹸を使用しましょう。

検査

直腸/肛門指診:肛門から指を挿入し届く範囲での直腸と肛門の中を触って診察します。最も基本的な診察法で、肛門の疾患で来院されたすべての患者が対象になります。

培養検査:炎症の原因となる病原菌を調べます。浸出液や組織を一部採取し、検査に提出します。

肛門鏡:肛門に筒型もしくは二枚貝のような道具を挿入し肛門内を直接見て診察します。肛門だけでなく直腸の中まで観察し、炎症の広がりを判定します。多くの肛門専門施設ではデジタル(電子)肛門鏡を設備しており、患者様自身その映像をみることができ、施行しながら詳しい説明を受けられます。鮮明な画質で自分自身の目で見ることができ医師の病気の説明により一層の理解が可能です。

治療・処置

まず原因の除去が必要です。そして軟膏を塗布します。この疾患は、カンジダ(カビの菌)が原因の場合が多くなっています。カンジダなどの真菌が可能性として考えられた場合はまず真菌を退治する軟膏を塗布します。

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