卵巣嚢腫

【どんな病気?】
卵巣腫瘍とは卵巣にできた液体が溜まった腫瘍のことです。卵巣腫瘍の中では発生頻度の高い腫瘍で、ほとんどが良性の腫瘍です。しかし、高齢の場合は悪性に変化していることがあるので、若い時に発見された場合は、手術による摘出か定期的な検査を受けることがすすめられます。
【体の症状は?】
大きさが小さいときは、自覚症状はほとんどありません。進行して嚢胞が大きくなってくると、「下腹部に触れるものがある」というような自覚症状が出てきたり、頻尿、便秘、腹痛や腰痛などを認めます。卵巣の根元が回転してねじれてしまう「茎捻転」を起こすと、激痛が生じ危険な状態となる可能性があります。
【検査】
超音波検査、CT検査、MRI検査
卵巣に液体の貯留を疑わせる所見を認めます。
【治療・処置】
各種の検査を行い悪性腫瘍が疑われる場合、茎捻転のおそれがある大きさの場合(7cm以上)などは摘出手術を行います。そのほかの場合は経過的に観察していきます。