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膿胸(のうきょう)

 2016/06/18 治療 病名 症状
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膿胸(のうきょう)

【どんな病気?】

膿胸とは、胸部に感染が起こり胸腔内に膿瘍を形成する病気です。発症から3か月以内の急性膿胸3か月以上症状が蔓延する慢性膿胸があります。

急性膿胸は、細菌性胸膜炎に引き続いて起こることが多いので、細菌性肺炎、細菌性胸膜炎の治療中の人に多く発症します。

一方、慢性膿胸は、結核症や肺がんなどの既往のある高齢者に多く認めます。

【体の症状は?】

急性膿胸では、高熱や膿性喀痰を排出する他、両方の上腹部が痛い(両上腹部痛)や胸痛を認めます。

慢性膿胸では、微熱、呼吸困難、膿性喀痰を認めます。

【検査】

血液検査

白血球の上昇やCRPの陽性化など炎症反応の上昇を認めます。

胸部レントゲン撮影検査

胸水の貯留をみとめます。膿の溜まった空間が気管と交通することで空気が入り、立位での撮影で空気の鏡面像(ニボー)を認めます。

膿胸1

膿胸2

胸部CT検査

胸水の貯留と鏡面像(ニボー)を認めます。

膿胸3

【治療・処置】

胸腔ドレナージによる排膿と抗菌薬の投与を行います。

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ナオル

ナオル

こんにちは。日本を健康にすべく健康惑星からやってきたナオルです。

僕、こう見えて医者なんです。人間の体って面白い。特に、地球上生物の栄養摂取と排泄の仕組みは興味深い(僕たちは食べませんから)。そんなわけで、専門分野は消化器、肛門疾患です。今日も日本中から集めた論文や臨床に基づいた確かな情報をお届けします。

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