心因性食思不振症(しんいんせいしょくしふしんしょう)

【どんな病気?】
心因性食思不振症は、拒食症とも呼ばれ10~20代の思春期の女性に多く認められます。
原因には心理的要因、家族的要因、社会文化的要因さなどさまざまなことが考えられますが、病的なやせ願望があることが一番にあげられます。
病的に痩せていることに関する病識が乏しく、痩せてもなお極端な食物制限や、下剤の乱用を行ってしまいます。結果、極度のやせ(正常体重の85%以下)になります。性格的には頑固で、競争心強いことが多く、母親との心理的葛藤をみることもあります。
【体の症状は?】
低栄養になるため、内分泌に異常をきたします。そのため無月経もしくは3か月以上月経がないことが多いです。その他、過活動である、産毛、低体温、副交感神経症状(除脈、低血圧)などがあります。
【検査】
全身検索を行い、体重低下の原因となる病気の存在を否定することが重要です。
【治療・処置】
病識が欠如していることが大きな原因であるので病気に関する教育を行います。そのうえで、栄養摂取等を行います。