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自然気胸(しぜんききょう)

 2016/06/18 治療 病名 症状
この記事は約 2 分で読めます。
自然気胸

【どんな病気?】

自然気胸とは、肺にできた空気の風船のようなもの(ブラ、ブレブ)が明らかな原因がなく破裂してしまい、肺がしぼんでしまうものです。20歳前後、長身でやせ型の男性に多く認めます。

【体の症状は?】

肺が突然しぼんでしまうので、突然の胸痛と呼吸困難が現れます。これらの症状は深呼吸することで強くなる特徴があります。

 

【検査】

腹部レントゲン検査

空気の入っていない肺(虚脱した肺)と、胸腔内に漏れ出た空気を認めます。

【治療・処置】

しぼんでいる肺が軽度である場合、または症状がない場合は、安静にして様子を観察します。

胸痛や呼吸困難が強く、レントゲンで肺のしぼみ方が強い場合は、積極的治療の対象となります。具体的には、胸部の皮膚に局所麻酔をして肺にチューブを入れて、胸腔に漏れ出た空気を機械を使って外に出す胸腔ドレナージとよばれるものを行います。これにより症状は改善します。ドレナージを続けると破裂した部分が治癒して空気が漏れ出なくなります。その後、胸腔ドレーンは抜去されます。自然気胸を繰り返し起こす場合は、根治的治療としてブラ、ブレブを切除する手術を行います。

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ナオル

ナオル

こんにちは。日本を健康にすべく健康惑星からやってきたナオルです。

僕、こう見えて医者なんです。人間の体って面白い。特に、地球上生物の栄養摂取と排泄の仕組みは興味深い(僕たちは食べませんから)。そんなわけで、専門分野は消化器、肛門疾患です。今日も日本中から集めた論文や臨床に基づいた確かな情報をお届けします。

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