腸間膜動脈閉塞症(ちょうかんまくどうみゃくへいそくしょう)

【どんな病気?】
腸間膜動脈閉塞症とは、小腸へ行く血管(動脈)がさまざまな原因で閉塞してしまい、腸管が腐ってしまう(壊死)病気です。心房細動、弁膜症、虚血性心疾患などの心臓の病気がある人や動脈硬化の強い高齢者に多く認めます。
【体の症状は?】
突然の強い腹痛、悪心・嘔吐、腹部膨満を認めます。進行すると、腹膜刺激症状、ショックなどがみられます。
【検査】
腹部造影CT検査:
造影剤を用いたCTで、本来、造影されるはずの臈間膜動脈が造影されない像が認められます。また、その血管の領域の腸管壁の造影不良を認めます。進行すると、腹水や腸管壁内ガスなどを認めます。
【治療・処置】
緊急開腹術を行い血栓の除去や壊死に陥った腸管の切除を行います。