【メールお悩み相談室】肛門にでっぱり 脱肛のお悩み

病院へ行く前にお医者さんに相談できたらいいな、というご要望にお応えして
開設された「メール相談室」。ここに寄せられた質問の中から、当院で多かっ
た質問をピックアップしてご紹介するシリーズです。今回は気軽に病院へ行き
づらい「肛門が少し出ている・・・脱肛」についてのQ&Aを集めました。
Contents
Q1:20年間言えなかったのですが、肛門が1センチほど出っ張っています・・・
イエル
ナオル先生。今日のメール相談は、肛門周辺、主に脱肛についてです。たくさん来ていまーす!私が返信するので、先生のお答えを教えてください。
ナオル
肛門周辺ですね。わかりました。ではメールを読み上げてください。
イエル
60代の女性の方からのご質問です。
10年ほど前、肛門に違和感を感じ、入浴中に自分で指で押し込みましたが、翌日また戻って、以来ずっと1センチほど出っ張ったままになっております。便をきれいに拭きとれずに悩んでいます。恥ずかしくて人に言えずにいましたが、今からしっかり治療を受けたいと思います。ご指導よろしくお願いいたします。
とのことです。
ちなみに、出血や痛み、膿、かゆみはないとのことです。
10年ほど前、肛門に違和感を感じ、入浴中に自分で指で押し込みましたが、翌日また戻って、以来ずっと1センチほど出っ張ったままになっております。便をきれいに拭きとれずに悩んでいます。恥ずかしくて人に言えずにいましたが、今からしっかり治療を受けたいと思います。ご指導よろしくお願いいたします。
とのことです。
ちなみに、出血や痛み、膿、かゆみはないとのことです。
ナオル
なるほど。この文脈で見ると「 度の痔核」ということになりそうです。
度以上の痔核に関しては、軟膏を塗って様子を見るというような保存的な治療では完治しません。ですので一度来院され、診察を受けていただくよう伝え下さい。
今は肛門科担当の女医さんがいる病院、スタッフ全てが女性の病院もあります。また治療方法も、多種類あります。症状によっては切除もありますが、日帰り入院で対応できる場合もあります。治療を悩んだ20年前とは、治療環境が大きく変わっています。
快適に安心して治療を受けていただけることと思います、と書き添えてください。
度以上の痔核に関しては、軟膏を塗って様子を見るというような保存的な治療では完治しません。ですので一度来院され、診察を受けていただくよう伝え下さい。
今は肛門科担当の女医さんがいる病院、スタッフ全てが女性の病院もあります。また治療方法も、多種類あります。症状によっては切除もありますが、日帰り入院で対応できる場合もあります。治療を悩んだ20年前とは、治療環境が大きく変わっています。
快適に安心して治療を受けていただけることと思います、と書き添えてください。
Q2:痔かどうか、自分でわかりますか?
イエル
20代男性からのメールです。
一度、痔で肛門科を受診したことがあります。治療はしましたが、内痔核が2か所あるといわれ、手術か様子見かを選択するということで、様子を見ることにしました。現在、座っている際に肛門に何かが触れている感覚がありますが、痛みや痔の症状はありません。これは、手術しなければいけないような、痔の中身が出ている感じなのでしょうか?
少々肛門にでっぱりがあり、痛みはなくて、これって痔なのかな?と悩む、こういうお問い合わせのメールが多いですね、ナオル先生。
一度、痔で肛門科を受診したことがあります。治療はしましたが、内痔核が2か所あるといわれ、手術か様子見かを選択するということで、様子を見ることにしました。現在、座っている際に肛門に何かが触れている感覚がありますが、痛みや痔の症状はありません。これは、手術しなければいけないような、痔の中身が出ている感じなのでしょうか?
少々肛門にでっぱりがあり、痛みはなくて、これって痔なのかな?と悩む、こういうお問い合わせのメールが多いですね、ナオル先生。
ナオル
そうですね。これは、やはり一度来院していただいたほうがいいでしょう。
メールを読む限りでは、痔の症状がないということから、「 度~ 度の痔核の脱肛」ではないかと推測はできます。度程度ならば保存的に軟膏や排便習慣の改善により対処可能ですから、一度ご来院いただければ、より確実にご安心いただけると思いますし、今後のためにもなると思います。
医師としては痔の検査から、大腸がん、潰瘍性大腸炎といった病気の発見につながるケースが多くみられますので、是非来院されることをお勧めしたいですね。
メールを読む限りでは、痔の症状がないということから、「 度~ 度の痔核の脱肛」ではないかと推測はできます。度程度ならば保存的に軟膏や排便習慣の改善により対処可能ですから、一度ご来院いただければ、より確実にご安心いただけると思いますし、今後のためにもなると思います。
医師としては痔の検査から、大腸がん、潰瘍性大腸炎といった病気の発見につながるケースが多くみられますので、是非来院されることをお勧めしたいですね。
Q3:5年間で脱肛部分が大きくなってきた・・・
イエル
続いて、30代男性からのメールです。
脱肛になって約5年経ちます。普段の痛みや出血はありません。しかし、最近、大きくなってきました。排便が1日に複数回になると、痛みが出るようになりました。これは診察が必要なのか悩むのでメールで確認させていただきました、とのことです。
脱肛になって約5年経ちます。普段の痛みや出血はありません。しかし、最近、大きくなってきました。排便が1日に複数回になると、痛みが出るようになりました。これは診察が必要なのか悩むのでメールで確認させていただきました、とのことです。
ナオル
大きくなってきた、というのは気になるところですね。
診察してみないと何とも言えませんが、お伺いした文面からは、「 度の痔核の脱肛」そして、「内外痔核」であると推測されます。1番の方の繰り返しになりますが、 度以上の痔核に関しては、薬を塗るなどの保存的な治療では完治しませんので、一度ご来院いただいての治療が必要となります。
5年前に治療をお受けになられた病院でご相談されたかはわかりませんが、治療方法は多岐に渡りますし、選択いただくことができます。イエルさん、治療方法は添付してあげてください。
また、症状によりますが、切除となっても長期の入院が必要のない場合もあります。このあたりも来院してご確認いただければ安心頂けると思いますよ。このような説明をしてきちんと対応してくれる病院を選ばれると安心できるのでお勧めです、とお伝えください。
診察してみないと何とも言えませんが、お伺いした文面からは、「 度の痔核の脱肛」そして、「内外痔核」であると推測されます。1番の方の繰り返しになりますが、 度以上の痔核に関しては、薬を塗るなどの保存的な治療では完治しませんので、一度ご来院いただいての治療が必要となります。
5年前に治療をお受けになられた病院でご相談されたかはわかりませんが、治療方法は多岐に渡りますし、選択いただくことができます。イエルさん、治療方法は添付してあげてください。
また、症状によりますが、切除となっても長期の入院が必要のない場合もあります。このあたりも来院してご確認いただければ安心頂けると思いますよ。このような説明をしてきちんと対応してくれる病院を選ばれると安心できるのでお勧めです、とお伝えください。
Q4:肛門から大豆ぐらいの風船のようなものが・・・
イエル
60代の男性の方です。
膀胱がんを治療中でほぼ治りかけているところだが、最近、肛門から大豆ぐらいの風船のようなものが飛び出していることに気が付いた。排便時には便が細く、便秘がちである。肛門から痛みや出血はない。膿のような分泌物もない。
風船は肛門に押し戻してもすぐに脱出する。これは何と考えるか? というご質問です。
膀胱がんを治療中でほぼ治りかけているところだが、最近、肛門から大豆ぐらいの風船のようなものが飛び出していることに気が付いた。排便時には便が細く、便秘がちである。肛門から痛みや出血はない。膿のような分泌物もない。
風船は肛門に押し戻してもすぐに脱出する。これは何と考えるか? というご質問です。
ナオル
肛門から飛び出している、ということですので、「 度~ 度の痔核の脱肛」という推測はできます。先ほどお伝えした理由と同じように、 度以上の痔核に関しては、一度ご来院いただいての治療が必要となります。脱肛は、病状によって、治療法の選択が可能だ、ということは、今までの人と同じように書き添えてあげてください。
さらに、痔だと思っていたら大腸がんだったというケースが、大腸がん発見の多くみられるケースですので、治療と一緒に大腸内視鏡検査を受けられることをお勧めしたい、というのも書き添えてください。
肛門治療と大腸内視鏡検査は同日に行なえるものですので、お手数もかかりません。内視鏡検査の説明も添付してくださいね。
さらに、痔だと思っていたら大腸がんだったというケースが、大腸がん発見の多くみられるケースですので、治療と一緒に大腸内視鏡検査を受けられることをお勧めしたい、というのも書き添えてください。
肛門治療と大腸内視鏡検査は同日に行なえるものですので、お手数もかかりません。内視鏡検査の説明も添付してくださいね。
まとめ:脱肛は自然に治らない!?
イエル
イエルです。メールでの質問で、本当に多いのが、この「脱肛」への質問です。
痛みも出血もないけど、何かが出ている、気になる、便が残る・・・。確かに、痛みや出血がない分、これは病気なのか? 悩みますよね。
でも悩みながら放置すると・・・。質問にもありますが「自然に治らず大きくなった」。
そうなんです。放置すると、脱肛が下がってきて症状が進むことがあるんです。
治療は恥ずかしさが伴うかもしれませんが、現在は治療方法も進歩して、たとえ切除手術が必要でも、日帰りや1泊といった短い時間での手術も可能となっています。
悩むより、思いのほか軽く簡単な治療で済む場合も多くあります。早めの安心を手に入れてくださいね。
はじめまして。60歳 男性です。私は、長年前から激しい運動をしていると、肛門が
腫れて出血してしまいます。しばらくすると落ち着くのですが、また運動すると腫れてしまうの繰り返しです。どうしてでしょうか?