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メニエール病

 2016/06/21 予防 治療 病名 症状
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メニエール病

【どんな病気?】

耳鳴りや難聴を伴い、発作を繰り返す病気です。

原因として、内耳部分のリンパ液が増え、みずぶくれのようになった状態を指します。真の原因は不明ですが、内耳の代謝機能障害、血行障害、自律神経障害、ストレスなどで引き起こされるのではないかと考えられています。

社会生活の複雑化とストレスの増大が原因で、患者さんの数は最近、増加しています。好発年齢は30~50歳代の働き盛りで、若い年代では女性がやや多く、高齢になると男性にやや多くなる傾向があります。症状は、片方の耳(片側性)に現れることが多いです。

【体の症状は?】

自分自身がグルグルまわったり、周囲がグルグルまわる、物が左右や上下に流れるように感じる回転性めまいを伴います。

ときに、嘔吐を伴い、数分ないし数時間持続します。難聴も認めます。特に低音域が聞き取りにくくなるのが特徴です。耳鳴は強く、耳の閉塞感、圧迫感を伴います。その他、強い音に対する過敏性を訴える患者さんもいます。

【検査】

患者さんから症状の内容を詳しく聞くこと、また、各種の検査を行うことで鑑別すべき疾患を否定することが重要です。鑑別すべき疾患には突発性難聴、前庭神経炎、聴神経腫瘍、内耳梅毒、良性発作性頭位めまい症などがあります。

【治療・処置】

保存的療法が第一に選択されます。保存的療法とは、入院させ心身の安静を保ち、過労、ストレスの解消をはかるような療法です。

発作時には、鎮静剤、抗めまい剤、ステロイド剤、精神安定剤などを投与して様子を観察します。手術が行われることもあります。

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ナオル

ナオル

こんにちは。日本を健康にすべく健康惑星からやってきたナオルです。

僕、こう見えて医者なんです。人間の体って面白い。特に、地球上生物の栄養摂取と排泄の仕組みは興味深い(僕たちは食べませんから)。そんなわけで、専門分野は消化器、肛門疾患です。今日も日本中から集めた論文や臨床に基づいた確かな情報をお届けします。

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