脳出血(のうしゅっけつ)

【どんな病気?】
脳内出血とは脳自体に起きた出血のことです。
脳内出血のおもな原因は、高血圧です。高血圧により、血管壁に圧力がかかり続けることで血管壁がもろくなったり、動脈瘤が形成され、何かのきっかけで急に血管壁に圧力がかかり、血管壁が破れたりすることで出血が起こります。
脳の部位別の発生頻度は、多い順に、被殻出血、視床出血、脳幹出血、小脳出血、皮質下出血となっています。
【体の症状は?】
脳内出血の症状は、出血した脳の部位と範囲により、さまざまなものがあります。
被殻出血の症状には、片麻痺、感覚障害、失語症などがあり、視床出血の症状には、片麻痺などがあります。
脳幹出血の症状には、意識障害、呼吸障害、四肢麻痺などがあり、小脳出血の症状には、めまい、歩行障害などがあります。
【検査】
頭部CT検査
CT画像では出血部位は白く写るので、出血部位と範囲を検出することができます。
【治療・処置】
出血の部位が大きい被殻出血と小脳出血、表面に近い皮質下出血の場合は、開頭血腫除去術が行われます。それ以外の場合は、内科的治療のみが行われます。