サルコイドーシス

【どんな病気?】
サルコイドーシスとは、両側の肺門リンパ節や肺、眼、皮膚などに塊(肉芽種)ができてしまう病気です。
原因は不明で、若年、中年女性に多く認められます。日本国内では、北海道や東北地方の寒冷地方に多くみられる特徴があり、推定有病率は人口10万あたり7.5~9.3人ほどです。
いろいろな臓器に病気を認めるものではありますが、無症状のことが多いので健診などでたまたま発見されることがある病気です。基本的には、予後は良好な病気ですが、まれに不整脈によって急死することもあり注意が必要です。
【体の症状は?】
患者さんの全体の1/3は無症状です。
症状があるときは、霧視(ぼやけて見える)、羞明(異常にまぶしい)、飛蚊症(黒い点が視野の中を動く)などの目の症状の他、咳嗽、労作時呼吸困難、全身倦怠感、発熱、関節痛などを認めます。
【検査】
レントゲン検査:
両側肺門のリンパ節腫脹を認めます。
【治療・処置】
自然寛解する症例が多いので慌てずに、注意深く経過を観察します。
日常生活が障害される場合には、副腎皮質ステロイドを投与してコントロールしていきます。