リウマチ熱(りうまちねつ)

【どんな病気?】
リウマチ熱とは、A群β溶連菌の感染で、咽頭炎、扁桃炎を引き起こした10~25日後に高熱で発症する全身性の病気のことです。
好発年齢は4~17歳で、特に学童期に多く、家族内発生が多い病気です。再発が多い病気ですが、最近は衛生環境の改善や、抗菌薬の投与により、患者数は急速に減少しています。
【体の症状は?】
症状は、下記のような、主症状と副症状に分けられます。
主症状
心炎、多関節炎、舞踏病、輪状紅斑、皮下結節
副症状
発熱、関節痛、炎症反応、PR延長
リウマチ熱の診断基準は、先行する溶連菌感染を証明し、主症状2項目以上 または、主症状1項目+副症状2項目以上と決められています。
【検査】
血液検査:
炎症反応の上昇を認めます(白血球増加、CRP上昇、血沈亢進)。
【治療・処置】
溶連菌に対する治療(抗溶連菌療法)と、炎症に対する治療(抗炎症療法)を行います。
抗溶連菌療法
抗菌薬であるペニシリンGの投与を行います。また、再発の予防のため、数年から成人までペニシリンの予防内服を行います。
抗炎症療法
アスピリンなどの消炎薬を使用します。症状によっては、ステロイドを使用することもあります。