大動脈炎症候群(だだいどうみゃくえんしょうこうぐん)

【どんな病気?】
大動脈炎症候群では、大動脈に好発する非特異的な炎症がみられます。
炎症の影響で、その動脈の狭窄や閉塞、拡張を生じます。発症する人の90%が女性で若年~中年、特に20~30歳代に多く認めます。原因は自己免疫の関与が疑われていますが、はっきりとはわかっていません。多くは予後不良です。死因には、心不全、脳梗塞、脳出血、大動脈瘤破裂などがあります。
【体の症状は?】
症状は病変の部位と程度、動脈炎が活動期か非活動期かで大きく変わってきます。
一般的には、発熱、食思不振、易疲労感、倦怠感、血管痛などを認めます。
【検査】
血液検査:
炎症反応の上昇(血沈上昇、CRP上昇、白血球上昇、血小板上昇)を認めます。
造影CT、血管造影検査:
血管の狭窄、閉塞を認めます。
【治療・処置】
活動期ではステロイドや抗凝固剤を投与します。軽症の場合は降圧剤などで様子を観察します。