麻しん(ましん)

【どんな病気?】
麻しんは、生後6か月以降の小児に好発するウイルス感染症です。
風邪のような上気道感染が起きたあとに、両頰の裏側の口内粘膜に白色粘膜疹(コプリック斑)が現われます。熱が3~4日続き、少し下がった傾向がみられた後、再度高熱が出ます(二峰性の熱)。顔面、体幹を中心に融合傾向のある発疹を認めます。(のちに色素沈着)
【体の症状は?】
発熱、発疹、白色粘膜疹、色素沈着を認めます。
<白色粘膜疹(コプリック斑)>
<融合傾向のある発疹>
【検査】
血液検査:
多くの場合、白血球減少を認めます。
【治療・処置】
予防には弱毒性のワクチンが使用されます(定期予防接種)。感染時には、対症療法のみ行い、様子を観察します。