伝染性単核球症(でんせんせいたんかくきゅうしょう)

【どんな病気?】
伝染性単核球症とは、ヘルペスウイルスの一種であるEBウイルスが白血球(B細胞)に感染することで発症するものです。主な感染経路は接吻で、唾液を介して感染することが多いため「キス病」とも言われます。感染をしても何も症状を出さないことが多いのですが、思春期に初めて感染し、その時に免疫力が低下していると発病することがあります。
【体の症状は?】
38℃以上の急な発熱を認めます。その他、全身のリンパ節、特に頸部リンパ節が腫大します。また、咽頭痛や発疹、肝脾腫などを認めます。
【検査】
血液検査:
白血球の上昇を認めます。また、血液中に正常では認めない、異型リンパ球を認めます。
確定診断には、EBウイルス抗体価の測定を行います。
【治療・処置】
重篤な合併症がない限り、安静にして様子を観察します。発熱、咽頭痛がひどければ、解熱鎮痛薬の投与をおこない症状の改善を図ります。