副鼻腔炎(ふくびくうえん)

【どんな病気?】
副鼻腔炎とは、鼻腔に接する副鼻腔の炎症のことです。副鼻腔には、上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞があります。副鼻腔炎は、これらの部分の炎症です。副鼻腔炎の原因には、細菌感染によるものの他に、外傷や副鼻腔内の急激な気圧変化などによるものがあります。細菌感染によるものは、風邪症状に随伴して起こり、免疫が低下している時に発症しやすいものです。
【体の症状は?】
炎症による頭痛や頭重感を認めます。鼻汁も多く認めますが、発熱は軽度です。稀ですが、炎症が脳に及ぶと意識障害を引き起こします。
【検査】
細菌検査:
診察を行い、鼻汁などから原因となる細菌を同定するため細菌検査を行います。
レントゲン検査:
レントゲン写真で副鼻腔の炎症を診断します。
【治療・処置】
細菌感染の場合、原因となる細菌を調べて抗菌薬を投与します。また、頭痛などの症状の改善のために消炎鎮痛薬も使用されます。